O'Reilly.comで“Cloud Native for the Enterprise”というレポートを読みました。著者はClaudio Caldatoという方でレポートの出版は2020年4月です。
Cloud Native Computing Foundation (CNCF)のCloud Trail Mapをベースにしてエンタープライズ企業がどのようにクラウドネイティブな技術スタックを導入できるかを5つのフェーズに分けて検討する内容でした。Kubernetes、Istio、Prometheusなどちょっと気になる技術群はこんな風に整理されるのだなと興味深く読みました。
クラウドネイティブへの移行を計画する際のガイドラインのひとつとして「チャンピオンを探せ！ (Find your champions)」という項目が挙げられているのが印象に残りました。
チャンピオンは変化をチャンスと考える人であり、だからこそチームの他のメンバーをサポートしてモチベーションを上げることができる。チャンピオンは新しい技術へ挑戦することに貪欲な、もしかするとすでにクラウドネイティブな技術を学び始めているプロパー社員かもしれないし、必要な場合は外からエキスパートを雇い入れることになるかもしれない。
現在私はクラウドの技術を人に伝える仕事をしています。そういう私にとっては（クラウドネイティブの領域に限る話ではありませんが）ここで描かれているようなチャンピオンを育て、その背中を押すことが仕事のひとつかもしれないなと思いました。そのためには私自身が自分と関わる人のモチベーションを上げることができるチャンピオンになるのであるなぁと思います。高い目標ですね。
今回読んだ"Cloud Native for the Enterprise"はOracleのサイトで公開さているようです。O'Reillyのサブスクリプション登録をしなくても以下のリンクから全文を読めます。
